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体が重い、疲れが抜けない原因と改善について

体が重い・疲れが抜けないと感じる方へ

体が重い「十分に休んでいるはずなのに体が重い」「朝起きても疲れが取れない」といった不調を訴える方は、近年増えているといわれています。このような慢性的なだるさや疲労感の背景には、単なる一時的な体調不良だけでなく、睡眠の質の低下、生活習慣の乱れ、運動不足、慢性的なストレスなどが関与していることが少なくありません。 さらに、ホルモンバランスの変化や自律神経の乱れが重なることで、休んでも回復しにくい状態に陥ることがあります。原因が一つとは限らず、複数の要因が絡み合って症状が続いているケースも多いため、「年齢のせい」「気のせい」と自己判断せず、体からのサインとして捉えることが大切です。

考えられる原因・関連する疾患

体が重い、疲れが抜けない状態が続く場合、その背景にはさまざまな原因や病気が隠れていることがあります。一時的な疲労だけでなく、睡眠や自律神経、内科的・精神的な要因が関係していることも少なくありません。

睡眠の質の低下・睡眠障害

睡眠の質の低下・睡眠障害十分な睡眠時間を確保していても、睡眠の質が低下していると疲労は回復しません。睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中に呼吸が何度も止まることで深い眠りが妨げられ、起床時の強いだるさや日中の疲労感が生じます。不眠症や中途覚醒、過眠症などの睡眠障害も、慢性的な疲れの原因になります。

睡眠時無呼吸症候群について

過眠症について

不眠症について

自律神経の乱れ

ストレスや生活リズムの乱れ、環境の変化などにより自律神経のバランスが崩れると、体が十分に休息モードに入れなくなります。その結果、常に緊張状態が続き、体の重さ、倦怠感、頭重感、動悸、めまいなどを伴うことがあります。

ホルモンバランスの変化

更年期障害や月経前症候群(PMS)、甲状腺機能異常など、ホルモンの変動は全身のだるさや疲労感を引き起こします。特に女性では、加齢やライフステージの変化に伴って症状が目立つことがあります。

生活習慣の乱れ

栄養バランスの偏った食事、運動不足、夜更かし、過度な飲酒などは、疲労を回復しにくい体質をつくります。鉄分やビタミン不足による貧血も、体が重く感じる原因の一つです。

精神的要因・心の不調

精神的要因・心の不調うつ病や適応障害、不安障害などの精神的な不調では、「疲れやすい」「何もしていなくても体が重い」といった身体症状が前面に出ることがあります。気分の落ち込みや意欲低下、不眠を伴う場合は注意が必要です。

内科的疾患

糖尿病、慢性肝疾患、腎疾患、感染症、膠原病など、内科的な病気が原因で慢性的な疲労が現れることもあります。症状が長く続く場合や、体重減少、発熱などを伴う場合は早めの受診が重要です。

受診の目安

体が重い、疲れが抜けない状態は誰にでも起こり得ますが、以下のような場合には、単なる疲労ではなく、何らかの病気や睡眠障害が関係している可能性があります。早めの受診をご検討ください。

  • 十分に睡眠をとっているはずなのに、疲労感やだるさが続いている
  • 朝起きた時から体が重く、日中も疲れやすさや眠気が取れない
  • 休日に休んでも、疲れが回復した実感がない
  • いびき、息が止まる、夜中に何度も目が覚めるなど、睡眠中の異常を指摘されたことがある
  • 集中力の低下、物忘れ、仕事や家事の効率低下を感じている
  • 気分の落ち込み、意欲低下、不安感、不眠などの心の不調を伴っている
  • 動悸、息切れ、めまい、頭痛などの症状が頻繁に起こる
  • 体重減少、発熱、食欲不振など、これまでになかった体調変化がある
  • 市販薬や栄養ドリンクを使っても改善しない状態が続いている

これらの症状がある場合、睡眠障害、自律神経の乱れ、ホルモン異常、内科的疾患、精神的な不調などが背景にあることがあります。 「年齢のせい」「忙しいから仕方がない」と自己判断せず、一度クリニックにご相談ください。原因を明らかにすることで、適切な治療や生活改善につなげることができます。

当院で行う検査

体が重い、疲れが抜けないといった症状は、睡眠の質の低下や自律神経の乱れ、内科的・精神的な疾患など、さまざまな原因が関係していることがあります。当院では、症状の背景にある原因を丁寧に評価するため、以下のような検査・評価を行っています。

問診・生活状況の評価

まず、現在の症状やその経過、睡眠時間・睡眠の質、日中の眠気の有無、生活リズム、仕事や家庭でのストレス状況などについて詳しくお伺いします。あわせて、服用中のお薬や既往歴、生活習慣も確認し、原因の手がかりを整理します。

睡眠評価

日中の眠気の程度や睡眠の質を客観的に評価するため、各種質問票や活動量計を用いた評価を行います。これにより、睡眠不足や睡眠リズムの乱れ、睡眠障害の可能性を把握します。

睡眠時無呼吸症候群の検査

いびき、息が止まる、起床時の頭痛、強い日中の眠気がある場合には、簡易睡眠検査を行います。呼吸状態や酸素飽和度などを測定し、睡眠時無呼吸症候群の有無や重症度を評価します。 より詳しい睡眠評価が必要と判断した場合には、終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)を行います。

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血液検査

必要に応じて血液検査を行い、貧血、甲状腺機能異常、糖尿病、炎症、栄養状態など、全身の不調につながる内科的疾患の有無を確認します。

自律神経・精神状態の評価

ストレスや不安、抑うつ状態が関与していると考えられる場合には、心理状態や自律神経の乱れについても評価を行います。必要に応じて、専門診療科との連携や紹介も行います。